株主優待投資で豊かな暮らしへの第一歩
最近の日経平均の上昇と桐谷さん人気によって株主優待目的で投資を始める方が増えています。
本屋などに行くと「今が買い!」「お宝銘柄」などと購入を後押しする雑誌が数多く置いてあります。
そういう雑誌を見ると「いいな~」と思いつつ、「株(投資)は損するだけ」「一部の金持ちがやるもの」と思ってしまうかもしれません。
私も、株投資をやる前は「投資は怖い」というイメージを持っていました。
確かに、株式投資で継続的に利益を出し続けれる人は10人に1人しかいないとも言われています。
個別銘柄(トヨタ自動車や三菱電機など)の購入はリスクがとても高くなってしまいます。
ですが、株投資もやり方次第です。
リスクが低い株主優待目的で投資をする方法があります。
株価の値上がり益を狙うのではなく、優待品を貰うための投資です。
1、なぜ、株主優待で豊かな暮らしができるのか?
優待品はいろいろあります。
一部ですが、貰える優待品を紹介していきます。
マクドナルドの無料券です↓
フルーツが選べます↓
高級なトイレットペーパーにティッシュです↓
優待品で洗剤いらずになります↓
合計40kg以上のお米券です↓
新米がどんどん届きます↓
ギフト券です↓
これは、イオン、アルペン、アピタ、飲食店などいろいろなところで使えます。
我が家は、スポーツ用品店でよく使います。
小学生の子ども用に靴を買ったり、スキー用品、テニス用品などに使えるのでとても助かります。
合計10万円以上になるクオカードです↓
クオカードはコンビニで使えるため、コンビニ内の商品が全て優待品に見えてしまいます。
一部、本屋でもクオカードが使えるので大変助かります。
このように優待品が貰えると、お金を使うことが減ります。
給料のお金を使わないため、お金がどんどん増えています。
お金に余裕がでると気持ちにも余裕がでてきます。
豊かな暮らしへの第一歩です。
2、優待品を貰うためには
まず、優待品を貰うために必要な手順を把握する必要があります。
優待品を貰うためには、会社が決めた、優待品が貰える日までにその会社の株を購入する必要があります。
会社が決めた、優待品が貰える日のことを『権利日』と言います。
権利日までにその会社の株を購入しておくと『権利』が与えられて優待品を権利日から約3カ月後に貰えることができます。
カレンダーで説明してみます↓
こちらのカレンダーは10月のカレンダーです。
2018年10月の権利日は10月26日(金)となります。
10月に権利を設定している会社の大半は10月26日までに株を保有することによって株主優待品が貰えます。
※月によっては中日(15日くらい)に設定する会社も少ないですがあります
10月に権利日に設定している会社は1年を通して少なく26社しかありません。
通常、3月決算で3月に権利日を設定している会社が多く、2018年3月なんと792社ありました。
カレンダーには、10/31に「権利確定日」と書いてありますが、3営業日前の10/26(金)までにほしい会社(優待品)の株を購入すればokです。
そして、10/26まで保有していれば、翌日営業日(10月の場合は土日を挟むため10/29になります)に売却してもokです。
3、優待品目的で株を購入するときの注意点
優待目的で株を購入する場合、一番気を付けなければいけないことがあります。
それは「権利落ち」です。
権利落ちとは、優待品が貰える日まで株を持っていて(権利日まで株を持つ)、権利を得た翌日は株を持つ意味がなくなるため、多くの人が株を売ってしまいます。
なぜ、株を持つ意味がなくなるのか?
通常、年に1回か2回しか優待品が貰えません。
そのため、優待品が貰える権利を獲得したら、半年後、又は1年後まで優待品が貰えません。
1年近く、現金がその会社の購入資金として滞留してしまいます。
多くの方は、別の優待品を貰うための資金を確保するために、権利を獲得した会社の株を売ってしまうのです。
そのため、権利後の優待株は大きく下がってしまうのです。
下の株は8月に権利日を迎えたサンデーという会社です。
100株購入することによってリンゴが貰える人気の会社です。
2017年2018年共に権利後は約10%下落しています。
権利直前に190,000円で購入していたら、権利後は約170,000円までお金が減っていることになります。
2,000~3,000円の優待品のために2万円の損失を出しているということです。
この下落を『権利落ち』と言います。
このような下落があるから「株は損するもの」と思われてしまう要因の一つでもあります。
権利落ちを避けるために、権利日の2~3ヵ月前からほしい優待株を購入する人もいます。
ですが、みんなも同じことを考えているため、権利日の2~3ヵ月から株価が上昇してしまう優待株も中にはあります。
2~3ヵ月前から購入したにも関わらず、買った日が株価が高い状態であって、権利日になるまでの2~3ヵ月間は上昇もせず下落することもなく権利日を迎えて、権利後は5~10%の損失になってしまうことも多くあります。
また、2~3ヵ月前から先回りで購入したにも関わらず、権利日の前に優待内容が悪くなる(改悪)発表をしたり、会社の業績に関わることで何か悪い発表があると下落してしまうことも少なからずあります。
それだけに、優待取りは簡単なようでとても難しいです。
私も株をやり始めた当初は失敗ばかりでした。
権利少し前に株を購入して、権利後に株価が下落するものの、別の優待品を獲得するために、損失をしている株を売却して資金を確保していました。
株主優待品を貰うがために資産を減らしていました。
4、損をしないための株主優待投資はあるのか?
このままでは、昔から言われている「株は損するもの」となってしまいます。
ですが、現在、ネット環境が整い、手数料が安くなっているからこそできる投資方法があります。
しかも、ノーリスクです。
資産は減らない方法です。
それは、クロス取引(つなぎ売り)というやり方です。
クロス取引とは、現物買いと信用売りをクロスすることによって少額な手数料でノーリスクで優待品を獲得する方法です。
つまり、株価の下落によるリスクはなく、少額な手数料のみで優待品を貰うことができます。
まず、基本的な「現物買い」と「信用売り」について説明しておきます。
①現物買いとは?
ご自身の現金と株で取引きをして、買ってから売るまでに期限の制限がありません。
②信用売りとは?
通常の現物買いは、安く買って値上がりしたところで売れば利益を出せます。
信用売りは、値下がると予想して、先に売って、安くなったところで買い戻すという方法を信用売りと言います。
下のグラフをご覧下さい。
左側のグラフは現物買いの場合で、安い時に買って高くなったとき売って、この差が利益になります。
右側のグラフは信用売りの場合で、高い時に売って安くなったときに買い戻して、この差が利益になります。
また、信用売りには「一般信用」と「制度信用」の2種類があります。
③一般信用とは?
一般信用とは、投資家と証券会社との間で結ぶ契約のことです。
投資家は証券会社からお金を借りますので、お金に金利を上乗せて証券会社に返済する必要があります。
銀行にお金を借りる(借金する)場合、金利を払うような感覚です。
④制度信用とは?
制度信用とは、日本証券金融会社のお墨付き(信用がある)銘柄になります。
つまり、日本証券金融会社が定めた厳しい基準を満たした信頼ができる銘柄です。
逆に、選定基準が厳しい分、銘柄に信頼性があるので「一般信用」と比べると貸し出し金利は低い傾向にあります。
そのため、銘柄によっては、「一般信用」ができるけど「制度信用」はできない銘柄も存在します。
株主優待品をノーリスクで獲得するためには『一般信用』をお勧めします。
なぜならば、制度信用取引の場合はリスクが伴うためです。
制度信用取引の場合、逆日歩(ぎゃくひぶ)と言って、人気のある株主優待品だと株不足になって余分にお金を負担しないといけなくなってしまいます。
そのため、『一般信用』をお勧めします。
それでは、クロス取引(つなぎ売り)について説明します。
⑤つなぎ売りとは?
同一の銘柄を「現物買い」で保有し、同時に信用取引で「信用売り」をすることです。
これによって、現物買いで保有することによって株主優待権利を取得する一方で、権利後の値下がりを信用売りで相殺することができます。
つまり、株価が値下がりした場合、「現物買い」の分は損をしても、「信用売り」で利益になりますからプラスマイナスゼロになります。
このクロス取引(つなぎ売り)によって、ノーリスクで株主優待品が獲得できてしまいます。
⑥権利獲得後はどうすればいいのか?
権利獲得後の翌日は『現渡し』をする必要があります。
現渡することによって、権利落ちのリスクを負うことなく、また、現渡しにかかる手数料も必要もなく売却することができます。
現渡しとは?
現物買いした株式と信用売りした株式を差し入れて決済することです。
難しい言葉かもしれませんが、簡単に言うと、同時に決済すれば権利落ちの損失を免れることになります。
これで、少しの手数料だけで株主優待の権利を獲得することができます。
それでは、「少しの手数料」がでれだけかかるのかを計算してみたいと思います。
④クロス取引(つなぎ売り)による必要な経費(手数料)は?
クロス取引によって、ノーリスクで株主優待品を獲得することはできますが、株を購入するにあたって証券会社に支払う手数料が必要です。
ですが、権利落ちによる株価の値下がり時の損失に比べたら安いもんです。
私は最大手のSBI証券をメイン証券としているため、SBI証券の手数料で計算してみたいと思います。
①現物買いで必要な手数料
5万円以内の株であれば 54円(税込み)
10万円以内の株であれば 97円(税込み)
20万円以内の株であれば 113円(税込み)
50万円以内の株であれば 270円(税込み)
②信用売りで必要な手数料
10万円以内の株であれば 97円(税込み)
20万円以内の株であれば 145円(税込み)
50万円以内の株であれば 194円(税込み)
③貸株料率(信用売りをする場合、証券会社から株を借りる行為になるため、借り賃としての手数料が必要です)
一般信用 3.9%
例を挙げて説明したいと思います。
例えば15万円の株主優待銘柄を10日前に購入したとします。
①現物買いの手数料が113円(税込み)+②信用売りの手数料が145円(税込み)+貸株料率が160円(税込み)=418円
418円の手数料が必要になります。
※貸株料率の計算方法は150,000円×3.9%×10日分/365日=160円
15万円の株式を権利日の10日前に購入することによって418円の手数料で優待品を貰うことができます。
418円の手数料を払ってでもほしい優待品であることが重要になります。
例えば、15万円の株を買うことによって2,000円のクオカードが貰えるとします。
その場合は、2,000円(クオカード)-418円(手数料)=1,582円の利益になります。
1,528円の利益になれば購入を検討しても良いと思います。
クロス取引方法についてはこちらの記事をご覧下さい↓
http://kabumile.fool.jp/2018/10/14/post-2877/
6、参考記事
http://kabumile.fool.jp/2018/10/04/post-2643/
http://kabumile.fool.jp/2018/10/05/post-2654/
http://kabumile.fool.jp/2018/10/06/post-2672/
ここまでありがとうございます。
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